(三重県 一見勝之知事)
「夏休み期間残っているので、ぜひ三重県の観光地に来てほしい」

16日午後、急きょ会見を開いて三重観光をPRした一見知事。そのわけは…

(一見知事)
「観光のかき入れ時と重なっていたので、影響が観光業界を中心に出た」

先週木曜日(8月8日)、国が発表した南海トラフ地震臨時情報で、備えの呼びかけが行われ、津波が心配される海沿いの観光地を中心に客離れが進んだというのです。

約500件の宿泊予約がキャンセルに…

発表翌日、鳥羽市の老舗旅館戸田家では…

(戸田家 寺田順三郎社長)
「普段の2.5倍ほどキャンセルが出た」

戸田家では、この1週間で約500件の宿泊予約がキャンセルに。ほかの宿泊施設でも、キャンセルは相次いでいます。

14日、CBCテレビの若狭敬一アナウンサーが空から伊勢神宮周辺の様子を見た時も…

(若狭アナ)
「そこまでの混雑は見受けられません」
「駐車場は8割~9割埋まっていますが、まだスペ―スが。観光バスの駐車場もかなりのスペースがあります」

地震への備えの呼びかけは15日で終了し、鉄道も平常運転に戻りました。

「海沿いなので迷った」という声も

(中道陸平記者)
「きょうから近鉄鳥羽駅にも特急電車が到着するようになりました。駅前には、多くの観光客の姿もみられます」

人気施設の鳥羽水族館は16日、午前中から多くの来場者でにぎわっていましたが、こんな声も…。

(大阪から)
「海沿いなので(来るか)迷ったが、ホテルも(標高が)高いところだったので大丈夫かなと」

そして特に利用客を減らしたのが離島を結ぶ、市営定期船です。ことしは去年に比べ、菅島や坂手島などに向かう航路で2割ほど利用者が少なくなりました。

異例の事態に例年通りの集客が見込めなかった三重の観光地。夏休みの残りに期待をかけています。

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