近代五種で日本史上初の銀メダルを獲得した佐藤大宗選手(30=自衛隊体育学校)に“勝利の美酒”が贈られたことが15日、分かった。
佐藤選手は近代五種獲得後の取材で闘病中の父や家族への感謝を述べた後「青森の地酒の『豊盃』っておいしいですけど、おちょこ一杯だけでもいいので、ちょっと乾杯したいなと思っています」と喜びを語っていた。
「豊盃」を製造しているのは三浦酒造(弘前市)は1930年に創業。岩木山・赤倉山系の伏流水と契約栽培された良質の酒造好適米を用いて、酒造りを行う青森県の酒造会社。佐藤選手の活躍とともに、その言葉を知った三浦酒造はメダル獲得から一夜明けた12日に、佐藤選手に届くように自社の製品を自衛隊体育学校の寮に贈ったということです。
佐藤選手に贈ったのは「豊盃純米大吟醸つるし酒」で、専用の桐箱に入った720ミリの商品6本。ホームページでは「純米大吟醸醪が本来持つ香りやふくらみ等の美点が崩れることなく表現された最高傑作です」と紹介されている。
三浦酒造の三浦文仁専務は、これまで佐藤選手と面識はないが、五輪の活躍と「豊盃」について話していたことを知り「パリ五輪での銀メダルの偉業はとてもうれしい。地元のお酒について話してくれていていたので、ささやかながら、『豊盃』で父や家族と祝杯を挙げてほしい」と話した。
また、地元に帰省してメダルの獲得を祝うパーティーなどが開かれる際には「鏡開き」用の酒として自社の商品を提供したいと、故郷の英雄の凱旋を心待ちにしていた。
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