世界遺産の霊場・高野山(和歌山県高野町)の奥の院で13日夜、高野山の夏の風物詩として知られる「ろうそくまつり」が開かれた。約2キロ続く石畳の参道は参拝客らがともした約10万本のろうそくの火で埋め尽くされ、帯状となった火は墓石や杉木立を淡く照らし、幻想的な世界が浮かび上がった。  奥の院は樹齢数百年の杉の巨木がそびえ、20万基を超える墓石群や慰霊碑が並び、高野山最大の聖地とされる。  参拝者らは参道各所でろうそくを受け取り、幅約3メートルの参道両端に設置された燭台に立てて火をともし、先祖の霊に手を合わせた。


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