5月3日のロッテ戦。楽天イーグルス先発の早川隆久投手が今シーズン初めて最終回のマウンドへ。この日バッテリーで気迫の完投勝利を達成。ヒーローインタビューに選ばれたキャッチャーの太田光選手はこんな言葉を残しました。「早川の良さを一番わかっているのは僕だと思うので」。
今回のヒーローは、楽天イーグルスのピッチャー陣を牽引する「扇の要」・太田光選手、2019年大阪商業大学からドラフト2位で楽天に入団。頭脳的なリードと強肩で正捕手としての期待を背負う彼の現在地は…。

キャッチャーはじめたきっかけは意外と不純な理由?

楽天イーグルス 太田光捕手:
キャッチャーを初めてやったのは小学5年生ですね。最初は元々内野手をやっていて、僕らのチームが結構、練習きついチームで、特に内野がキツくて。キャッチャーが一番楽な練習していたように見えたんですよ、その時は(笑)それで「キャッチャーやりたいです」って言ったのが最初です。

ディレクター:
意外と不純な…(笑)。

楽天イーグルス 太田光捕手:
そうですね最初は(笑)。

自分の指でゲームが動く楽しみ

地元・岡山でキャッチャーの道を歩み始めた太田選手。広陵高校、大阪商業大学と野球の強豪校で4番を張り、大学4年春のリーグ戦では首位打者のタイトルも獲得。世代屈指の捕手へ成長しました。

楽天イーグルス 太田光捕手:
(捕手を)最初にやった時からすごく楽しいなっていうのを感じていて、自分の指でゲームが動いていくっていうのがすごく楽しいなっていう。

プロ6年目となる今シーズンは既に72試合(8月10日時点)に出場。特に今年球団として初優勝を飾った交流戦では、18試合中16試合でスタメンマスクを被り、冷静なリードでピッチャー陣の交流戦防御率2.29という好成績に貢献しました。

交流戦「影のMVP」に

そんな太田選手を、今江監督は交流戦”影のMVP”に指名。

6月13日の巨人戦後の今江敏晃監督:
投手陣がしっかりと粘り強く丁寧に投げてくれていましたし、何よりキャッチャーの光がね、しっかりと丁寧にリードしてくれたので、バッテリーできょうは勝ったようなものです。

監督からの信頼を勝ち取りながら、今年こそ正捕手の座を確固たるものにする思いです。

捕手の仕事を楽しむ

試合当日、キャッチャーは自身の打撃・捕手の練習に加え、ゲーム戦略のミーティングなど、やることは山積みです。

楽天イーグルス 太田光捕手:
忙しいですね、ミーティングが多いので。映像見る量とかも相手のバッターを全部見ないといけないですし、それプラス自分の攻撃のことを考えてっていう風になるので。でも楽しいので、全然苦じゃないです。勝っている時は特に。負けが込んでいるとやっぱりちょっと苦しくはなってくるんですけど、正解がないので、ある程度自分の感性じゃないですけど、相手チームの映像見て「こうじゃないか」って仮説を立てて、結果それがどうだったかっていう答え合わせもできるので。
そういう駆け引きとか勝負っていうのを楽しめるようになりました。最近ですけどね。去年までは全然。別に今年余裕が生まれたわけじゃないんですけど、考え方も変わって。

ディレクター:
考え方が変わったきっかけは?

楽天イーグルス 太田光捕手:
細かいきっかけっていうのはちょくちょくあったんですけど。やっぱり一番は、これからずっと野球を、いつまでできるかわからないですけど、クビと言われるまではキャッチャーしか多分できないので僕は。
それだったら、「どうせだったら、やるんだったら楽しもう」っていう考えになったので、キャッチャーしかわからないというか、楽しめない部分を楽しんでいこうかなと思ったことはあります。

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