主催した人は「まず知ってもらうことが第一歩だ」と話します。紛争や迫害などで住まいを追われた難民や移民がおかれた現状を伝える企画展が、12日から仙台で始まりました。

青葉区のせんだいメディアテークで始まった「エンドレスジャーニー展」。世界の紛争地や貧困地域で医療援助活動を行っている国境なき医師団が難民や移民の現状を知ってもらおうと開いたもので東北では初めての開催です。

会場には、迫害を受ける少数民族ロヒンギャや空爆におびえるシリアの人々の写真のほか、医療活動を行う診療所や手術室として使用するテントなどあわせて109点が展示されています。

会場では、訪れた子どもたちが給水所から20リットルのポリタンクで水を運ぶ難民キャンプの現状を身をもって体験していました。

水運びを行った子ども:
「思ったより20リットルが重いと分かった。水は大切に飲もうと思った」
大学生:
「自分より低い年齢の子どもたちがひどい状況にあることを知って、こういう子どもたちへの支援も大事になってくるなと感じた」
国境なき医師団 池田知也外科医:
「世界には日本の人口と同じくらいといわれる1億2千万人位の難民がいるが、我々日本人からすると想像もできないような過酷な生活を強いられているので、そういった現実があることをまず知ってもらうことが第一歩だと考えている」

今回、現在もイスラエルとハマスとの紛争が続くガザの現状を伝えるコーナーが初めて設けられました。「エンドレスジャーニー展」は8月17日まで開かれています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。