愛媛県の松山城城山で発生した土砂災害から1か月が経ち、原因解明に向けた分析も着実に進んでいます。

愛媛大学が10日に開いた3回目の調査報告会では、城山への緊急車両道の整備にともなう排水への影響などについて、新たな分析結果が示されました。

調査報告会では、森伸一郎特定教授が、2018年に緊急車両道が整備されたことによって、天守周辺の雨水の排水ルートが変わり、崩落した斜面に水が集中していた可能性を指摘しました。

森伸一郎特定教授
「水が集められて溢れたやつは、次のパイプで流れるというようにこの中の水がほぼここに集中するような格好で流れていた」

これまでの市の説明でも、緊急車両道わきに設置された排水路の水は、道路の下をくぐらせて現場付近の斜面に放出していたことが分かっています。

また、小野耕平講師らの解析では、現場斜面から崩落した土砂の総量は、およそ4700立方メートルに達することも分かりました。

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