山梨を拠点に活動する鈴木聡美選手が、パリオリンピック代表を決めました。
33歳でのオリンピック代表は日本の競泳歴代最年長で、その泳ぎは今もなお進化しています。

鈴木聡美選手:
「またすごいことを成し遂げたんだなと、改めてそう思いますね」

3月に東京で行われたパリオリンピック代表選考会、山梨学院大学出身の鈴木聡美選手は女子100mと200m平泳ぎで優勝し、自身2大会ぶり3度目のオリンピック出場を決めました。

33歳での日本代表は、日本競泳史上最年長の快挙です。

鈴木聡美選手:
「本当にうれしかった」

福岡県出身の鈴木選手は、2009年に山梨学院大学へ入学。
大学4年生で初出場したロンドンオリンピックでは平泳ぎとリレーで3個のメダルを獲得し、一躍注目を浴びました。

鈴木聡美選手(2012年):
「メダリストの仲間入りができて本当にうれしい」

卒業後も山梨学院大学を拠点に活動し活動を続けましたが、2016年のリオオリンピックは準決勝敗退、前回2021年の東京オリンピックは代表落ちと、結果が出ない期間が続きました。

鈴木聡美選手:
「退いた方が良いのかな? 競技辞めて社会人として働いた方が良いのかな?と思う時期もあった」

その時すでに30歳。しかし鈴木選手は現役続行を決め、大学時代から15年間指導する山梨学院大の神田忠彦監督の存在も大きな支えとなりました。

鈴木聡美選手:
「(神田監督が)『まだ大丈夫だよ!』『まだ全然いけるよ』と言ってくれた」

山梨学院大学 水泳部監督 神田忠彦さん:
「(東京五輪の)選考会が終わった時に、(鈴木選手から)「もっと続けたい』と話を聞いて、僕自身やり残したことがあって、選手がやりたいとなれば『まだいけるな』と思った」

年齢が一回り下の学生に混ざり、1日約1万mを泳いでスタミナを強化。

さらに腕をかくストロークのテンポを上げるトレーニングを重ねました。

その成果が表れたのが3月の代表選考会。

100m平泳ぎは予選から決勝までレース全て派遣標準記録を突破し、決勝は自己ベストを更新し優勝したのです。

鈴木聡美選手:
「(ロンドンの時は)力強い印象が結構あったと思う。(今は)ただ力強さだけじゃなく伸びやかな動きが一瞬あったりとか、経験が作り上げた泳ぎなのかなと思う」

自身の競技生活の集大成と位置付けるパリオリンピック。
その目標は?

鈴木聡美選手:
『強く美しくロンドン越え!』
「ロンドン五輪の時の『力強い(泳ぎ)だけの自分を超えるんだ』『ここ(パリ)に懸けるんだ』と想いを持って、しっかり臨んでいきたい。その結果が自己記録更新やメダル獲得だったり、その姿勢は常に持っていきたい」

ロンドンオリンピックの栄光から12年。

33歳の鈴木選手の泳ぎは、今も進化を続けています。

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