囲碁の日本棋院は22日、女性棋士による団体戦「日本女子囲碁リーグ」を創設すると発表した。棋院創立100周年事業の一環で、国内では団体戦による公式戦の開催は初。7月に開幕する第1回には5チームが参加し、約1年かけてリーグ戦で争う。

◆韓国に移籍した仲邑菫三段の指名もOK

日本女子囲碁リーグへの意気込みを語る藤沢里菜女流二冠

 5月に開かれるドラフト会議で、各チームに所属する女性棋士4人を決定。韓国に移籍した仲邑菫(なかむらすみれ)三段(15)など、海外所属の棋士の指名も認める。試合には各チームから3人が出場して対戦、2勝したチームに勝ち点がつく。指名が確実視される第一人者の藤沢里菜女流二冠(25)は「普段の対局は個人競技だが、喜びを分かち合えるチームメートがいることでモチベーションが高まる」と意気込みを述べた。  対局は持ち時間各1時間で、優勝賞金は500万円。各チームには企業や個人がスポンサーに付く。「チーム名古屋」「チーム福岡」と地域名を冠したチームもあり、地方での囲碁普及につなげる狙いもある。

仲邑菫三段(資料写真)

 囲碁の盛んな中国や韓国では同様のリーグ戦が人気を集めている。棋院の小林覚理事長は「今、日本の女性陣は非常に元気がいい。鍛えていけば世界一になれる」と期待を語った。(樋口薫) 

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