運転手不足から減便が相次ぐバス路線について、効率的に一から再編しようと、鹿児島市は22日、新たな協議会を立ち上げました。

(鹿児島市 下鶴隆央市長)「公共交通が未来にわたって持続可能なものとなるよう、お知恵をいただきたい」

22日に発足したのは、バス事業者や行政、有識者らでつくる「鹿児島市公共交通ビジョン協議会」です。

これまでの「推進会議」では、それぞれのバス事業者が自社の路線の効率化を検討してきましたが、新たな協議会では、市内全体でより効率的な路線システムになるよう、行政と事業者が議論します。

背景には全国的に深刻化しているバスの運転手不足があります。市によりますと、去年12月末時点で、市内3社でおよそ100人足りず、減便も相次いでいます。

(記者)「運転手不足から減便が相次ぐバス路線ですが、利用者はどう感じているのでしょうか?」

(屋久島に帰る利用者)「40分くらい待っているけど来ないし、そろそろタクシーに切り替えようかと思っている」

(高校生)「きょう朝見たら、時間が変更されていて、通学の便が少し減った。(Q使いづらくなった?)少しだけ」

(大学生)「これ以上便が減るのは困る」

再編では、複数のバス事業者で重複している路線を1つにまとめることで、車両や運転手をほかの路線に回すことなどを想定しています。

(南国交通 山田誠常務)「乗務員がいないことには、バスは走らない。(協議会で)鹿児島市の公共交通が少しでも守れるのではないかと思っている」

(鹿児島市交通政策課 児玉博史課長)「市民も交通事業者も行政も一緒になって、どのように交通体系を最適化できるかをみんなで取り組んでいけたら」

協議会は今年度、バスの利用状況のアンケート調査などを行い、再来年7月には、再編した路線を盛り込んだ実施計画を策定する予定です。

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