青森県板柳町で小学校統合計画を巡る住民投票についてです。選択肢は2つ、現在の校舎の「長寿命化」と校舎の「新築」です。2つのメリット・デメリットを議論する公開討論会が開かれました。

公開討論会は、住民投票が告示された8日に開かれ、町議会議員11人がそれぞれの主張をくり広げました。

今回の住民投票で1つ目の選択肢となっているのは、統合小学校を板柳中学校の隣に新築するもので、事業費は約54億円と見込まれています。

2つ目の選択肢は板柳南小学校を統合小学校とするもので、約31億円をかけて改修し、現在の校舎の長寿命化を図ることが見込まれています。

討論会で長寿命化の改修を訴えた議員は6人で、小学校のほかにも改修が必要な公共施設があり、財政負担は抑えるべきと訴えました。

長寿命化派の議員
「財源を無駄にせず、負担の少ない南小学校の長寿命化改修をしての統合が最適と考える」

一方で、校舎の新築派の議員5人は、遠方から通学する児童の負担軽減などを訴えました。

新築派の議員
「(小学校と板柳中学校を)町の教育ゾーンとして町内外に誇れる町の魅力・取り組みを積極的に発信することができる」

討論会には町民約220人が参加し、質問を交えながら議論を見守りました。

町民は
「何に対してどう考えて投票すればいいのか説明あっても明確にならない。金額でしか選べないのかな…が正直な思い」

板柳町では次の日曜日11日にも討論会が開かれたあと、18日に住民投票が行われ即日開票されます。

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