広島市は市内の飲食店でノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。

広島市によりますと5日、職場の同僚と1日に広島市中区の飲食店を利用した市民から、「複数名が体調不良になっている」と連絡を受けました。

広島市保健所が調べたところ、この店でマグロやサーモンなどの刺身盛りを食べた5人のうち4人が、下痢や発熱、嘔吐などの症状を訴えました。

患者の便などからノロウイルスが検出されたことから、市保健所は集団食中毒と判断し9日、この飲食店に対して営業の禁止を命令しました。4人は入院はしておらず、現在は回復傾向にあるということです。

広島市では「ノロウイルスによる食中毒は一般的には冬に流行するが、夏にも起きる可能性はある。トイレのあと石けんでしっかり手洗いをするなど、気をつけてほしい」と呼びかけています。

【ノロウイルスの特徴】
●冬季を中心に一年中発生する。
●潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間
●下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)
※注意 ノロウイルスは症状がなくなっても数週間は便から排出される。また、感染しても症状が出ない人がいる。
●感染した人の便や吐物には大量のノロウイルスが含まれている。
●感染力が非常に強く、少量でも感染する。

【予防のポイント】
●調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗いましょう。石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流します。アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要です。
●嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避けましょう。
●便や嘔吐物が付着したものは消毒しましょう。
●まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒しましょう。
●消毒は、熱湯や塩素系漂白剤が有効です。アルコール消毒は効きません。
●二枚貝は、中心部まで十分火を通しましょう。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)

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