8日、宮崎県で震度6弱の地震が発生し、気象庁は初めて巨大地震への注意を呼びかける南海トラフ地震の臨時情報を発表しました。
東北大学の今村文彦教授は、今回の地震は、13年前の東日本大震災と同じプレート境界型の地震で、東日本大震災と連動して起きたものだと考えられると指摘しています。

東北大学災害科学国際研究所・今村文彦教授:
「東日本大震災が起きて、今度西日本という大きな意味での連動ですね」

津波工学の専門家で東北大学災害科学国際研究所の今村教授によると、今回、日向灘で発生した地震のメカニズムは、東日本大震災と同じプレート境界型の地震で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界で、たまったエネルギーが解放されたことによるものだといいます。

今村教授は、過去にも東日本と西日本で、巨大地震が連動して起きていると話します。

東北大学災害科学国際研究所・今村文彦教授:
「過去に慶長の時代や貞観の時代にも似たようなことがあったようです。
その時には西が最初でそのあとに東、東北地方で大きな地震津波がありましたが、今回は東日本が最初だと思います」

今回、気象庁は初めて巨大地震への注意を呼びかける南海トラフ地震の臨時情報を発表しましたが、この注意報を受け私たちはどう行動すべきなのか、今村教授に伺いました。

東北大学災害科学国際研究所・今村文彦教授:
「注意報ですと、今後起きる可能性はあるんですけれども、その確実性はあまり高くないですので、基本的に通常の生活・対応をしていただきたい。ただし、避難のための点検であったり、家族の安否確認等もされたと思いますけれども、安否確認がしっかりできていたかその確認をしていただきたいと思います」

また、今村教授は、地震への「備え」について厳しい暑さが続くため、非常時の持ち出し袋には水を入れるなど暑さ対策も重要だと話します。

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