長崎に原爆が投下されて9日で79年です。

平和祈念式典で鈴木長崎市長は中東での武力紛争拡大が懸念される中、危機的な事態に直面しているとして核兵器の廃絶を訴えました。

79年前、長崎に投下された人類史上2発目の原子爆弾はその年だけで7万4千人もの尊い命を奪いました。

(被爆者の女性)

「外で遊んでてばーっと光がして、すごいね、目を刺すようなね、本当に今でも覚えてるね」

(被爆者の女性)

「親戚がみんなお食事しながらね、座ったままお亡くなりになってた」

(被爆者の男性)

「絶対戦争いけない。長崎で何とか伝えていかなきゃいけないでしょうね」

2年ぶりに平和公園での開催となった平和祈念式典には被爆者や遺族、政府関係者のほか各国の代表らが参列しました。

鈴木長崎市長は、平和宣言でロシアのウクライナ侵攻や中東での武力紛争に触れ、核保有国などに核兵器の廃絶を訴えました。

(鈴木市長)

「ロシアのウクライナ侵攻に終わりが見えず、中東での武力紛争の拡大が懸念される中、これまで守られてきた重要な規範が失われるかもしれない。私たちはそんな危機的な事態に直面しているのです。軍拡や威嚇を選ぶのではなく、対話と外交努力により平和的な解決への道を探ることを求めます。」

式典をめぐってはパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルを式典に招かなかった長崎市に対し、イスラエルの招待を求めていたG7諸国などの駐日大使らは欠席しました。

(市民)

「私は両方気持ちあります。いま戦闘になってる地域から来てもらいたくないというのと、ひとつはこの惨状をご自身の目で見ていただければというのも両方あります。」


また、平和宣言の中で鈴木市長は日本政府に対し、被爆体験者の一刻も早い救済を強く要請しました。

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