長野県高山村の旅館で8月3日、外国人の2人が、宿泊料金およそ5万7000円を支払わずに姿を消しました。
インバウンドが好調な一方で、旅館の関係者は外国人観光客への対応の難しさを実感したと話します。


「助けてください…連泊をしていた外国人のお客様が未払いで勝手に帰ってしまいました」

SNSで無銭宿泊の被害を訴えたのは、高山村の旅館、「梅の屋リゾート松川館」。

サウナが人気の旅館です。

一体、何があったのでしょうか?


涌井貞朋(わくい・さだとも)社長:
「2連泊で予約をいただいていたが、次の日の朝、鍵をフロントに置いて出ていかれた。帰ってくると思ったら帰ってこず、客室を覗いたらもぬけの殻になっていた」

8月2日、外国人の男女2人が旅館を訪れ、連泊の予定で宿泊しましたが、翌朝、出かけたまま、帰ってこなかったということです。

被害金額は素泊まり2泊分のおよそ5万7000円。

予約の情報から2人の名前や電話番号は把握していましたが、電話をかけたところ、出ませんでした。

涌井貞朋社長:
「事故に巻き込まれていないといいなと警察に相談した」

旅館ではチェックインの際、スマートフォンでパスポートの登録などをしてもらっていましたが、2人は手続きをしませんでした。

涌井貞朋社長:
「客室で(手続き)をやってくださいと、性善説のもとで、旅館はオペレーションをしているので、ひとつ反省点かなと」
「外国人のインバウンドの人にはほぼ通用しないというのが今回改めてわかった」

被害を受けて旅館では急きょ、宿泊客にシートに記入してもらうチェックインの方式に変更しました。

旅館では料金の後払いが基本。

インバウンドが好調な一方で、こうした被害は他の旅館でも確認されているようです。

この旅館でも、どのような対応が適切かこれから考えていきたいとしています。

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