■すべてを否認

出産したばかりの赤ちゃんの遺体を海岸付近の崖から投げ捨てたなどとして、赤ちゃんの母親と男が逮捕された事件の裁判で、男は死体遺棄教唆の罪について否認しました。

死体遺棄教唆の罪で起訴されているのは、埼玉県に住む33歳の男です。

起訴状などによりますと男は、今年3月1日から2日にかけ、赤ちゃんを産んだと伝えてきた母親にスマートフォンのメッセージ機能などを使って遺体を遺棄するようそそのかし、千葉県の海岸付近の崖から遺棄させた罪に問われています。

きょうの裁判で男は「私は行っていません。事実ではない」と起訴内容を否認しました。

これまでの警察の調べで、赤ちゃんと男には親子関係がないことがわかっています。

■母親にした”電撃”とパパ活”指示”

男は、赤ちゃんの母親を叩いたり、電気を流したりしてケガをさせた傷害の罪にも問われていて、これまでの裁判で傷害の罪についても「身に覚えがない、事実無根」と否認していました。

検察は、裁判の中で男と赤ちゃんの母親の関係について、男が、魔術師協会の「牛尾ひでき」と名乗り、食事やデートなどをする見返りに金銭を得る、いわゆる「パパ活」で1日4万円以上稼ぐよう赤ちゃんの母親に指示していたとしています。

■「トイレで踏ん張ってみたら?」

また、赤ちゃんの母親が赤ちゃんの遺体を遺棄したいきさつについては、遺体を遺棄した当日、その母親がパパ活のために入った都内のラブホテルで、出産しそうなことを男に伝えた際、男が秘匿性が高いチャットツール「テレグラム」を使って「トイレで踏ん張ってみたら?」などのメッセージを送り、出産させたとしました。

そのうえで、出産の後に「赤ちゃんを外から見えないように袋に入れて」「赤ちゃんを捨てることに専念しなさい」などのメッセージなどを送っていたことも明らかにしました。

裁判では、赤ちゃんの母親が行った行為以外について男は否認していて、事実関係について争われることになります。

【何があったかはNEWS DIGで】

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1290074?display=1

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