【ニューヨーク=共同】米フットボールの元スター選手、O・J・シンプソンさんが10日、がんのため死去した。76歳だった。家族が11日、X(旧ツイッター)で明らかにした。米メディアによると、前立腺がんを患っていた。  1947年7月、西部サンフランシスコ生まれ。黒人選手として大学、米プロフットボール(NFL)を通じて数々の記録を残し、79年に引退した。  94年、白人の元妻とその知人を殺害したとして起訴され、公判は人種問題も絡み「世紀の裁判」として注目を集めた。弁護側は人種差別主義者の刑事による冤罪(えんざい)と主張し、95年に陪審が無罪評決を出した。一方、遺族が起こした民事裁判では殺害の責任が認定され、多額の賠償を命じられた。  2007年9月、西部ネバダ州ラスベガスのホテルの部屋に銃を持って仲間と押し入り、スポーツ関係の収集家2人を拘束、記念品を奪ったとして強盗などの罪で不定期刑を言い渡され17年10月に仮釈放された。(写真はロイター・共同)


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