5日に過去最大の下げ幅を記録した東京株式市場の日経平均株価ですが6日は一転、朝から急反発し過去最大の上げ幅で取引を終えました。まさに乱高下が続く株価に、富山県内の投資家の間にも動揺が広がっています。

梶谷昌吾 記者:「富山市内の証券会社です。午後2時を回り、日経平均株価、きのうより2764円値上がり上げ幅となっていて3万4000円台となっています」

5日過去最大の値下がり幅となった日経平均株価、6日は一転、一時3400円以上の値上がりと過去最大の上昇幅を記録しました。

株価の急反発を受け富山市にある証券会社では、朝から大幅に値を下げた銘柄を中心に買い注文が殺到。投資家から相談や問い合わせの電話も通常の5倍近くあり、対応に追われました。

頭川証券富山支店 曽根達博 支店長:「ブラックマンデーの時も3000円以上下げて翌日にすぐ2000円以上上げておりましたので、そういうこともあるのかなと思っておりました。値段が心配な方とか今日朝から値段が高かったので(買うか)迷っておられるお客さんが多かった」

急反発の要因は、アメリカの景気不安が当初の予測より和らいだことで、円を売ってドルを買い戻す動きが強まり、円相場が一時、1ドル=146円台まで値下がりしたことです。

投資家:「いや分からんね。全然分からん。上がった理由が分からんわ」「戻りが早いなと思ったね。ちょっと何か変な感じで何かがあるがじゃないかと思うね。経済的に株価だけじゃなくて」「結構戻ったね。安心だろうね。これだけ戻ればね。アメリカがくしゃみしたら日本も風邪ひくが。今はそういう時代だもんね」

午後3時、日経平均株価は、5日の終値より3217円高い3万4675円で、6日の取引を終了しました。これは終値として過去最大の上げ幅です。

証券会社では今後も株価の乱高下が定期的に起きる可能性があるとして株価の動向に注視し正しい情報を見極める必要があるとしています。

頭川証券富山支店 曽根達博 支店長:「新NISA始まりまして株の経験が浅い方が多いと思います。株価の相場の上下というのはどうしても起こってしまいます。そこでやっぱり焦らないとか怖がらないと。情報を一部に偏らずに冷静に判断するのが一番大事だと思います」

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