東京の大手出版社のサイトに大量のデータを送りつけて業務を妨害したとして、警察庁のサイバー特捜部は大分県の配管工の男(25)を逮捕しました。

電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕されたのは、大分市三佐の配管工・赤坂篤洋容疑者(25)です。

警察庁のサイバー特捜部によりますと、赤坂容疑者はおととし3月17日、2回にわたり、都内の大手出版社のサイトに大量のデータを送りつけるいわゆる「DDos攻撃」を仕掛けて、およそ1時間半、サイトを閲覧できない状態にした疑いがもたれています。

赤坂容疑者は、登録して月額の利用料を支払えば指定先に「DDos攻撃」を仕掛けることができる「Bootyou」という海外の攻撃代行のウェブサービスを利用していたということです。

攻撃代行のウェブサービスをめぐっては、ユーロポール=欧州警察機構が主導して国際共同捜査がおこなわれていて、去年9月、この捜査の過程で得られた攻撃先の情報などが警察庁に提供され、分析が進められてきました。

海外の捜査機関からもたらされた情報を元に、警察庁のサイバー特捜部が独自に捜査して容疑者を逮捕したのは、これが初めてです。

調べに対して、赤坂容疑者は「弁解することはない」と容疑を認めているということで、警察庁のサイバー特捜部は赤坂容疑者がほかにも同様の攻撃をおこなっていたとみて余罪を調べています。

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