パリオリンピック™のバドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽選手が一夜明けて会見に臨み、「青森山田で鍛えたメンタル」が大会での自信につながったと明かしました。

志田選手は、松山選手との「シダマツ」ペアでマレーシアのペアとの3位決定戦に臨み、試合序盤から緩急を織り交ぜた多才な攻撃で相手を圧倒してストレート勝ちで銅メダル獲得を果たしました。

志田千陽選手
「きのう負けてしまって悔しかったけれども、2人でちゃんと持ち帰るものができて良かった」

一夜明けた会見では、輝きを放つメダルを首から下げ、改めて心境を語りました。

志田千陽選手
「正直あまり実感はわいていないけど、今はすごくほっとしていてうれしい気持ち」

バドミントン女子ダブルスでのメダル獲得は「シダマツ」ペアで3組目。日本勢初のメダル獲得は、ロンドン大会銀メダルの藤井選手、垣岩選手の「フジカキ」ペア、青森山田高校の先輩でした。

志田選手は、中学高校6年間を過ごした青森山田時代がメダル獲得の原動力になったと明かしました。

志田千陽選手
「青森山田では、けっこう厳しい日々を送っていた。本当にたくさん怒られ厳しく指導してもらって、山田で鍛えてもらったメンタルというのが今回の五輪レースや五輪でいきた」

涙の準決勝ストレート負けから24時間―。
結成から10年。「ちぃ」「なみ」と呼び合う仲良しペアは花の都・パリで笑顔の花を咲かせました。

志田選手の母・裕子さん
「これは再春館(製薬所)が作ってくれた『シダマツTシャツ』です」

志田選手に誰よりも声援を送ったのは、母・裕子さんです。志田選手のふるさと・秋田から駆け付け、大会期間中、所属先がつくったTシャツに特製のうちわを手にして現地で戦う娘を応援しました。

初戦で白星を挙げた直後、シダマツペアは…。

志田千陽選手
「嬉しいですけど、あんまり実感なくて、変な感じだなっていう、実感ないです」

松山奈未選手
「ちょっと遠くてあんまり見えなかったですけど、知っている人がたくさんいるなというのは分かったので、みんなで応援してくれてありがたかったです」

準決勝で敗れた後、裕子さんが願ったのは悔いなく全力を出し切ることでした。

志田選手の母・裕子さん
「高校生みたいに声出ししてやる、ガッツを出してやるのがあの2人らしいので、最後まで元気出して頑張ってほしいです」

志田選手は3位決定戦を制して銅メダルを獲得。コートで浮かべた満面の笑顔を裕子さんは胸に刻みました。

志田選手の母・裕子さん
「会場に連れて来てくれてありがとう。そして、いろんなことしっかり乗り越えて大きな花丸をあげたいです」

12歳で故郷を旅立った娘が“最高の親孝行”を果たしました。

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