4日午後、大雨の影響で青森県東北町で土砂崩れが発生し、町内の温泉宿泊施設に土砂が流れ込み、入浴中の男性1人がけがをしました。

4日午後4時20分ごろ、東北町塔ノ沢山の国道394号で土砂崩れが発生し、道路ののり面の土砂が15mほど下にある「東北温泉」1階の男湯に流れ込みました。

今野七海記者
「東北町の東北温泉です。きのうの雨で、洗い場はわたしの足首ほどまで雨水と土砂で覆われていて、浴槽には大量の土砂が流れ込んでいます」

温泉によりますと、土砂崩れが発生した当時、男湯には4人が入浴していて、このうち70代の男性1人が露天風呂に人がいないか確認しに行ったところ、割れたガラスを踏んで足に軽いけがをしたということです。

東北温泉は「日本一黒いモール温泉」として知られ、5日も全国各地から観光客が訪れており、驚いている様子もみられました。

東京からの観光客は
「ちょっと残念なのでほかのところも探します。けっこう有名で、なかなかこれないので、また復旧していただいて、また来たい」

現場付近は交通規制が続いていて、5日も県の職員による現地調査が行われました。

県上北地域県民局 千葉健夫局長
「もう少し調査をしながら上を通る方の安全性、下にある建物を含めた安全性を確保しながら調査の上、対策を講じていく必要がある」

東北温泉 沢田みのる代表取締役
「想定はしていた、前々から大雨が来るとこうなるというのは、だけど防ぎようがない。死傷者が出るところだった。不幸中の幸い」

東北温泉は、温泉施設の営業を当面の間休止するものの、宿泊については営業を続けるとしています。

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