青森県五所川原市では4日、巨大な立佞武多が町を練り歩く、五所川原立佞武多が開幕しました。初日は新作立佞武多「閻魔」も登場して、その勇壮な姿に観客が沸きました。

「ヤッテマレ!ヤッテマレー」4日夜に開幕した五所川原立佞武多。1998年から始まった祭りも、今回で26回目となります。2024年は、3台の大型立佞武多が見守るなか、旧ロータリー交差点をスタートする吹き流し方式で行われました。

祭りには6万8000人の見物客が訪れ、大小合わせて16台の佞武多が約1.3kmのコースを練り歩きました。

なかでも、高さ23m、重さ19トンの新作大型立佞武多「閻魔」が登場すると、天を衝くような姿に観客の盛り上がりも最高潮に達しました。

観覧した人は
「閻魔さんの(ねぷた)をひっぱってすごかった」
「サイズが大きいのと『ヤッテマレ』という掛け声がすごく勢いがあって、見ていて楽しかった」

新作立佞武多は、閻魔大王が浄玻璃の鏡に生前の行いを映して裁きを下す場面が表現され、子どもたちに正しい道を示す願いが込められています。

ねぷた表現師として活動する忠汰さんにとって、市役所を退職してから初の作品となりました。

製作したねぷた表現師・忠汰(齋藤忠大)さん
「沿道から声をかけてくれるのも子どもが多かったし、『楽しかった』と参加した子どもたちからも声があったので良かったと思う。今回の経験を生かしつつ、自分の活動が五所川原のためになれば良いかな」

五所川原立佞武多は8月8日まで開かれ、奥津軽の夏の夜を熱く焦がします。

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