フェンシング女子サーブルでは大分市出身の江村美咲選手が重圧と悔しさをはねのけ団体で銅メダルを獲得しました。

長い手足から繰り出すダイナミックなロングアタック。日本フェンシング界の女王・江村美咲が花の都で最後に輝きを取り戻しました。

女子サーブル個人で金メダルを期待され、日本選手団の旗手も務めた江村。しかし個人戦では多くのプレッシャーから本来の力を発揮できず3回戦でまさかの敗退となりました。

(女子サーブル・江村美咲選手)「自分らしいプレーができなかったですし、これまで応援して下さった方にもっと良い試合を届けたかったという気持ちが一番強いです」

気持ちを切り換えて迎えた団体戦、3位決定戦の相手は地元フランス。世界ランク1位の相手にエースの剣さばきが勝利をたぐりよせます。日本勢としてサーブルで史上初、個人戦で逃したメダルをチームジャパンでつかみました。

(江村美咲選手)「目標は金メダルだったんですけど、みんなで本当に力を合わせて粘って粘って勝ち取った順位以上に価値のあるメダルだと思いますし、すごく重みを感じています。やっぱり家族に一番にかけたいです」

北京五輪で監督を務めた父の宏二さんは現地で声援を送り「最後の試合では個人戦の負けを吹っ切り、しっかり戦えたと思います」と娘の勇姿をたたえました。

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