8月5日、愛知県岡崎市に築99年の銭湯をリノベーションした新たなサウナが誕生します!仕掛け人はサウナを愛する2人です。

7月下旬、岡崎市の歴史を感じる建物に「サウナストーブ」が設置されました。

(太田隼人さん)
「いよいよって感じがする。楽しみです」

ここは、8月5日にオープンする「龍城(たつき)さうな」。

高校の同級生で、ともにサウナ好きの増田遼太さん(30)と、太田隼人さん(30)が開業します。

(増田遼太さん)
「岡崎にサウナがなかったというだけで、じゃあ岡崎に作ろうという、本当に夢物語から始まりました」

これまで、増田さんは建設会社で現場監督などをしていて、太田さんは大府市消防本部の救急救命士の仕事をしていました。

増田遼太さん
太田隼人さん

サウナをやらないと…「悔いが残りそう」

(太田隼人さん 30歳)
「このままずっと消防士を続けていくことと、サウナをやっていくことを考えたときに、サウナをやらなかった時の方が自分の人生で悔いが残りそうと思って」

そんな2人が出会ったのが1925年(大正14年)開業の銭湯、龍城(たつき)温泉。施設の老朽化などにより2021年3月で休業、その後、解体が予定されていました。

(増田遼太さん)
「1枚板を剥がしただけで100年分のほこりが天井から降って来て作業員と僕ら含め全員、毎日泥まみれになって作業していた」

約半年間交渉した結果、リノベーションの許可を得ることができ、ことし2月に工事がスタートしました。

100年前の銭湯×現代のサウナがコラボ

(藤井三千代さん)
「すごいねー、おーすごいすごい」

かつての銭湯を営んでいた、藤井三千代さんがここに訪れました。

(藤井三千代さん)
「お父さんと2人で『いい人に出会えて良かったね』と、お父さんも涙をこぼしていた。ありがとうございます。うれしいです」

作業もほぼ終わり、自分たちのサウナを試す時が来ました。

「気持ちいいな」「めっちゃいいね」

サウナ後には、苦労して作り上げた手作りの水風呂に。

様々な人の思いと歴史を持つ“唯一無二”のこの建物を後世に伝え、残したい。

(太田隼人さん)
「100年前のものと今のものを組み合わせたとても良い施設だなと思うので、そこを見てもらえるといいなと」

築99年の元銭湯は、2人の青年の熱意により8月5日に、サウナとして100年目の新たな歴史をスタートさせます。

詳しい「龍城さうな」の情報&こだわりポイント

【龍城さうな】(愛知・岡崎市)
◆料金 平日1800円・土日祝2100円

◆サウナ
2種類あり、最大収容人数が9人の「動(どう)」は、フィンランド産のストーブを使っていて、オートロウリュがついた施設。会話もOKです。

もう1つの最大6人が入れる「静(せい)」は、会話はNG。ゆっくりと入れるよう、黒を基調とした落ち着いた雰囲気に。どちらも温度は90℃前後。

◆水風呂
80センチの深さを重機や手を使って掘り進め、タイルも自ら貼るなどのこだわり(温度は14~16℃)。

◆外気浴スペース
屋根付きで、天候に左右されることなく整える仕様に。

◆飲み物
5種類用意されていて、受付でタンブラーに注いでもらったものをサウナや外気浴スペースに持ち込めるそうです。

(飲み物)
・オロポ(500円)
・レモンスカッシュ(500円)
・レモネード(500円)
・炭酸水(300円)
・イオンウォーター(300円)

※現在は男性のみ利用できますが、今後はレディースデイも設けたいということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。