松山城の城山で発生した土砂災害から3週間。 災害の前兆だった可能性が指摘されている城山の緊急車両道の異変について、あらためて見ていきます。

赤色の部分が崩れた箇所

松山城の城山では、ロープウェイを降りたあたりから天守閣の近くにかけて285メートルの緊急車両道が整備されています。

緊急車両道のひび割れ 時系列で見ると…

6月22日に松山市が撮影したものでは、ひび割れはそこまで目立っていないように見えます。

しかし1週間後の6月29日に住民が撮影した写真では、ひび割れがはっきりと目立つようになっています。ただ、松山市の野志市長はこれまでの会見で「6月30日までは緊急性は高くないと認識していた」と強調しています。

そして7月1日に松山市が撮影した写真には、かなり亀裂が広がっています。市はこの時に「緊急性が高い」として、翌2日から応急工事を行っていました。

ただ、市は当初、7月1日から応急ではなく通常の工事を始める予定で、まさに7月1日に現地を訪れた業者からの連絡で市は亀裂が広がっていることを把握したといいます。

工事着工の予定日が迫っていたにもかかわらず、松山市がひび割れの変化を詳しく記録していなかったことに疑問の声も上がっています。検討委員会では、災害を予見できなかったかどうかについても検証される予定です。

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