滋賀県野洲市にある特別養護老人ホームで、身体的・心理的虐待があったにもかかわらず市に通報せず、被害家族にケガは虐待ではなく事故であるとの虚偽の説明を職員にさせ、虐待を隠ぺいしていたとして、県は施設の新規利用者受け入れ停止の処分にしたと発表しました。

 新規利用者の受け入れ停止の処分を受けたのは、滋賀県野洲市にある特別養護老人ホーム「野洲篠原すみれ園」です。

 県によりますと、2023年4月~10月にかけて、身体的虐待・心理的虐待やネグレクトについて計15件の虐待が施設内であったということですが、施設長は市に通報しなかったということです。

 また、虐待を受けた利用者家族にも『ケガは虐待ではなく事故が原因』との虚偽の説明を職員にさせ、虐待の事実を隠ぺいしたということです。

 この施設では去年4月にも、施設内で発生した虐待について市から行政指導を受け、改善取り組みの計画を策定し、虐待があった際には速やかに市に通報することを制約していました。

 しかし、行政指導後も虐待行為が立て続けに発生し、虐待の隠ぺい行為を行っていたとして、県は施設に対して、5月1日から1年間、新規利用者の受け入れ停止の処分にしました。

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