連日厳しい暑さが続いていますが、そんな暑さを避けて外出をする時間帯が「昼から夜」に変化しています。

■猛暑を避けて夜外出 暑さに負けない取り組みも

上村彩子キャスター:
旅行情報誌「じゃらん」が夜を楽しむ体験スポットランキングを発表しました。

Nスタが注目したのは、星空と水辺を楽しむスポット、4位に入った竜王マウンテンリゾートの「星空ナイトシネマ」です。標高1770mに特設スクリーンを設置して星空のもとで映画鑑賞ができるというものです。

さらには、水辺を楽しむことができるのが、8位の「東京水路ナイトパドリング」です。夜景を楽しむカヤックツアーで時間は約2時間半です。東京スカイツリーのライトアップも間近で見ることができます。

このように夜に楽しむスポットも増えている中で、この暑さによって様々なものが変化しています。

まずは、東京の最高気温と最低気温です。気温が高い日が続き、日中のお出かけも厳しい日が多くなっています。この暑さによって夏のお出かけにどんな変化があるのか、アンケートをとった結果があります。

Q.夏のお出かけにどんな変化がありましたか?
「屋内施設に行く」…69%
「涼しい地域に行く」…43%
「朝や夕方・夜に外出」…31%

中には、「営業時間が夜までやっているところを選ぶ」という利用者の声もありました。このように私たちの行動も変化している中で、施設側も対応を変えています。

千葉市動物公園は、猛暑によって入園者数が減少することから入園料を800円から640円に期間限定で下げています。さらには開園時間も午後4時半までのところを、日によっては午後8時まで延長して、夕方の動物園を楽しめるようになっています。

■1か月予報 8月の暑さどうなる? 将来 猛暑日が31日増加か

上村キャスター:
では、この暑さは8月も続くのでしょうか。1か月予報が発表されました。平均気温は全国的に高いということですが、日中の気温、夜の気温は高い日がやはり続くのでしょうか。

気象予報士 國本未華さん:
既に7月の時点で気温の高い状態が続いていたのですが、8月も平年よりも2℃前後は高いような状況が続きそうです。東京ではヒートアイランド現象により都市気候で下がりにくい。夜間は結構、気温高めの日が続きそうです。

ホラン千秋キャスター:
少しでも気温が下がっている夜にお出かけしようと思う人もいれば、日中から夜にかけて出かけずに済んだのであれば、もう夜も出かけないでいいのではないかと思うタイプの人もいます。私は後者です。

スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
私も同じく夜に出かけずに済むならベストです。東京の夜は暑くないですか?湿気の感覚が夜は抜けないです。

國本未華さん:
海が近いので、どんどん夜は風が入ってきます。

井上貴博キャスター:
フランスから帰ってきてるから特にそう思うのではないですか。

田中ウルヴェ京さん:
日曜の夜にフランスから日本に戻ってきたのですが、空港に着いたときに思わずフランスに戻りたくなるほど湿気がすごかったです。

井上キャスター:
私も玄関を開けたときに同じ感覚を感じます。

上村キャスター:
将来気温が上がるとどのような影響があるのか、気象庁が予測を行いました。
去年の東京は異例の暑さでした。猛暑日は平年約5日のところ、22日もありました。熱帯夜は平年約52日ですが、57日ありました。
そして今年の猛暑日は8月1日までに12日、熱帯夜は14日ありました。これは去年とほぼ同じペースです。

では将来、猛暑日・熱帯夜は、さらに増加するのでしょうか。世界の平均気温が2℃上昇したとなると、猛暑日は今より約6日増えて、熱帯夜も約14日増えます。
また、仮に4℃上昇したとなると、猛暑日は今よりも約31日増え、熱帯夜も約58日増えるという予測も出ています。

井上キャスター:
2℃、4℃とありますが、楽観シナリオと悲観シナリオは、どれくらいあるのですか。

國本未華さん:
この予測は現在進行形です。1800年代と比べて2℃上昇すればというシナリオなのですが、既に1℃以上は上昇している途中なので、予測の中に突入しているという状況です。さらに今後CO2が増えていけば、4℃のシナリオになり得るという感じです。

ホランキャスター:
猛暑日は平年だと約5日と書いてありますが、嘘だろ!?と思ってしまいます。気温が下がっていく要素が今は揃っていないので、とにかく暑くなっていくところをどれだけゆっくり食い止めながら、私たちも順応していけるか、ですね。

國本未華さん:
対策によって健康管理していくっていうことも重要です。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰

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