猛暑を少しでも和らげよう! 「水の日」の1日、東京都千代田区の麴町大通りで、毎年恒例のイベントがあった。 千代田区と、麴町の周辺住民や企業関係者らでつくるボランティア団体が15年ほど前から続けている「打ち水」だ。

じょうろで一斉に水をまくイベントの参加者たち=東京都千代田区で(由木直子撮影)

◆「水をまいた瞬間…!」

午後4時半ごろ、近隣の住民や会社員、キャンパスが近い第一学院高校の生徒ら約100人が集まり、じょうろで一斉に水をまいた。 団体の桜井正会長(70)は「温暖化を防ぐため、一人一人が気を付けるきっかけになってほしい」と説明。参加者に、じょうろを持ち帰って自宅でも打ち水をするよう呼びかけた。 中学1年の原屋結花里さん(12)は「水をまいた瞬間に気温が下がった気がする」と笑顔。母親の愛さん(43)は、自宅で米のとぎ汁をまくなど、イベントは「水の二次利用についても親子で考えるきっかけになった」と話した。

浴衣姿で打ち水する子どもたち=東京都千代田区で(由木直子撮影)

今年は、NPO「日本水フォーラム」が事務局を務める「打ち水大作戦本部」の全国運動とも連携した。大作戦本部によると、打ち水をすると周辺の気温が1~2度下がるといい、エアコンの使用機会が減るなどして電気消費量を減らせる。雨水や風呂の残り湯をまくことで、環境意識の改善も期待できるという。(由木直子) 

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