新型コロナウイルスの感染者が山梨県内で増加しています。
さらに連日の猛烈な暑さによる熱中症の患者も加わり医療提供体制のひっ迫が懸念されています。
県内の新型コロナの1週間の感染者数は1医療機関の平均が14.17人で、この半月で2.4倍に増加しています。
この状況に救急医療の現場は…
山梨大学医学部 森口武史教授(初期救急医療センター長):
「一概に昔の波とは比べられないが、体感としては増え方は今までの波の中で一番早いんじゃないかと思います。急激に増えてきたと感じています」
さらに救急医療現場は連日の40度に迫る暑さによる熱中症の搬送で、負担が増加しています。
症状が新型コロナと似ているためです。
5月に開設された夜間の救急患者を診療する初期救急センターの今後の対応は…
山梨大学医学部 森口武史教授(初期救急医療センター長):
「熱中症とコロナの症状で抗原検査をする患者の数が増えているので、少し人員を増やそうとか、対策を考えていかなきゃいけないと話し合いを進めている」
これから旅行や帰省など人の移動が多くなるシーズン。
医療提供体制のひっ迫を防ぐため‟無症状であっても”換気やマスクの着用など、基本的な感染対策を呼びかけています。
山梨大学医学部 森口武史教授(初期救急医療センター長):
「流行期に入ったので今こそマスクや換気を上手にやっていただいて、そのうえでレジャーや経済活動を楽しんでもらう」
「病院に診療の負荷がかかるとコロナ以外の救急疾患への対応も落ちてしまう。社会全体のリスクが増す感染症なんだと少し考えていただければ」
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