高年齢化による担い手不足などで、地域活動の継続が困難な状況となるなか、立ち上がったのは市の職員です。
自治会などで行う活動を、市の職員がボランティアでサポートする取り組みが鳥取県米子市でスタートします。


30日、米子市役所で行われたのは、地域活動サポーター「地域かかわり隊」の結成式です。

米子市が新設した「地域活動サポーター制度」とは、自治会の担い手不足などで地域活動が困難な場合、市の職員がボランティアで参加するというものです。


例えば、地区の祭りや運動会の準備・運営を自治会メンバーだけでは担うことができない場合、自治会が市にサポーターの派遣を依頼すると、市が「地域かかわり隊」に呼びかけ、集まった市役所職員を自治会に派遣します。

米子市 伊木隆司 市長
「地域活動には、例えば防災、福祉、環境維持、あるいは夏祭りのようなコミュニティの充実、公民館単位の活動などがたくさんあり、それぞれが地域の維持発展のために大変大きく役立っています。
しかし、近年、地域で活動される方の高年齢化に加え、地域活動の担い手が少なくなってきています。

そうした中、市の職員も、こうした地域活動に積極的に参加することで、地域活動の維持にも貢献できると思いますし、地域で様々な声を聞いて、それが市のいろんな政策に活きてくるということもあります。」

米子市では、平日でも地域活動に参加しやすいよう、今年5月から地域貢献のための休暇制度を新たに設けました。

米子市 伊木隆司 市長
「休みの日だとボランティアなんですけれども、例えば平日勤務時間内にも必要ということであれば、そのときに地域に出かけていって色々な役割を果たさせていただく、こういうことがやりやすくするための休暇制度を設けたというところに一つ特徴があると思います。」

地域かかわり隊のメンバーは
「担い手が不足してきていて、高齢になってきているというところもあったので、市役所の一員として、何か一緒に盛り上げることができないかなと思ってこの制度に参加しています。
昔ながらの夏祭りとか、地域でずっと続いているような行事で、担い手が不足してきているようなところを、地域の伝統として続けられるようなところで少しでも貢献できればなと思ってます。」

サポーターは、7月30日時点で約50人、サポーター制度の開始は、8月上旬から予定されています。

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