オリンピックの競技にも選ばれている「スポーツクライミング」の魅力を、MRTテレビ「Check!」のスポーツ担当、髙橋美苑リポーターが体験取材しました。

登った時の達成感 競技人口は国内で60万人

宮崎市にある「ワンロックボルダリングジム」。
「スポーツクライミング」の一種でもある「ボルダリング」を初心者から上級者まで学ぶことができます。

この日は、将来のオリンピアンを目指す子どもたちが練習に励んでいました。

(ジムに通う小学生)
「色んな人に知ってもらえる選手になりたい、オリンピックに出たい」
「オリンピック選手になりたい」

ボルダリングは、決められた時間内に壁を登る回数を競うスポーツ。
ホールドを呼ばれる手でつかむ部分の色がその都度、指定され、その色によって難しさが変わります。

このボルダリングを含めたスポーツクライミングは、東京オリンピックから正式種目に採用されていて、競技人口は国内で60万人にものぼるそうです。

過去に国体で7位に入賞したこともある補助コーチの中武凌雅さんにお手本を見せてもらいました。

(中武凌雅補助コーチ)
「登った時の達成感がぼくは結構好き。しんどかったときは特にない。楽しんで登っていたから」

力ではなく体幹が重要だと実感

ボルダリングのことが分かったところで、髙橋リポーターもその魅力を体験してみることに。

対戦するのは、強化コースの最年少、競技を始めて2年目の小学3年生、山下 元 選手です。

(左)髙橋美苑リポーター (右)山下元選手

登ることはできましたが、もちろん、負けてしまいました。
実際に体験すると、力ではなく体幹が重要だと実感します。

(髙橋リポーター)
「相手になった?」
(山下 元 選手)
「ならんかった」
(髙橋リポーター)「厳しい~」

テレビで見たボルダリングに魅了 国スポへの出場を狙う18歳

このジムである目標を掲げて練習に励んでいる選手がいます。
それが、都城高専に通う18歳の濱砂想叶(そな)選手。

テレビで見たボルダリングに魅了され、競技を始めた濱砂選手は、競技歴8年。
着実に実力を伸ばしていて、先月の全国大会では16位でした。

今年は、国体から名前を変える国スポへの出場を狙っています。

(濱砂想叶選手)
「登れたら達成感でうれしいし、登れなくて悔しいときもあるけど、達成感が勝って続けられている」

将来、オリンピック選手を

オリンピック種目にも選ばれ、注目度が急上昇しているスポーツクライミング。
このジムでは、将来、オリンピック選手を輩出したいと意気込んでいます。

(岩切祐樹コーチ)
「もともとのクライミングという競技は、見ていてもあまり映えないような競技だった。今はオリンピックにも選ばれるくらいの派手な動きや、見ている人もおもしいと思える競技になってきている。それで人口が増えれば、すごくうれしい」

年齢を問わず、幅広い人が楽しめるスポーツクライミング。ますます人気が高まりそうです。

※MRTテレビ「Check!」4月19日(金)放送分から

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