一部の地域では7月下旬になっても梅雨明けが見通せないなか、各地で豪雨による災害が頻発しています。運転中の急な大雨で道路が冠水しそうな場合、どのくらいまでなら車を走らせることができるのか。JAF・日本自動車連盟が実験を行っています。

※2022年8月の記事を再構成しています。

実験はアンダーパスが冠水した場合を想定して、前後にスロープを設けた長さ30メートルのコースを走りきれるかどうかを確認するものです。

セダンタイプとSUVの2車種で実験。水深を30センチで走行したところ、時速10キロと30キロどちらのスピードで走っても走りきることができました。次に水深60センチで実験すると…。

まずはセダンタイプ…。
時速10キロで冠水路に入り、ゆっくりゆっくり、進んではいましたが、31メートル地点、登りスロープに差し掛かったところで停まってしまいました。

SUVでも速度によってはエンジン停止に…

セダンタイプよりもエンジンの位置が高いため「時速10キロ」なら水深60センチでも30メートルを走りきりましたが「時速30キロ」まで速度を上げると、わずか10メートルの地点で停まってしまいました。

実験結果のまとめです。

水深60センチにもなるとセダンタイプは走りきれず断念…。

SUVタイプは時速10キロなら走りきりましたが、時速30キロまで上がるとすぐに停まってしまいました。

JAFによれば、走行速度を上げたぶん巻き上げる水の量が多くなるので、エンジンに水が入りやすくなり停まってしまうとういことです。

道路が冠水したら進まない、迷わず迂回を

万が一、冠水路に入ってしまったら、できるだけ速度を落としてゆっくり走ることが大切です。

ただ、どんなにゆっくり走ってもエンジンに水が入れば車は停まってしまいます。実際の冠水路では水深がどのくらいなのか、水の中の様子がどうなっているかわかりません。

道路が冠水した場合は、くれぐれも安易に進入せず、迂回するようにしましょう。

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