今年も暑い夏がやってきました。熱中症対策でエアコンが欠かせない日が、今続いています。そんな夏に、炎天下でひっそりと活躍しているのがエアコンの室外機です。実は、エアコンの室外機は、暑さが最も苦手で、大敵なのです。室外機周りの環境を少し変えるだけで、運転効率がアップし、節約にもつながるといいます。
猛暑の夏に欠かせないエアコン…ですが最近、効きが悪くなっていると感じることはありませんか?
室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされて、その付近がとても高い温度になっていると、エアコンの効率が下がってしまうのです。
そもそも、エアコンの室外機は部屋の中の熱を吸い込み、外にはき出します。しかし、メーカーのダイキン工業によりますと室外機そのものが日光などに当たって暑くなると、効率よく熱を捨てきれなくなり、たくさんの電力を消費するばかりか 冷やす力が弱まってしまうそうです。
さらに…、外機の保護や、ちょっとしたおしゃれの目的でつけるカバーも、効率を落とす要因に。物を置いたりカバーをして吹き出し口がふさがると、せっかく捨てた熱を再度、吸い込んでしまい、運転効率を下げる原因になるといいます。
窓の外の室外機 “暑さから守り” 効率アップ!
メーカーのダイキン工業野田さんはこうアドバイスします。
ダイキン工業 野田久乃さん::「エアコンを使っている時期は外しておいた方が良いかと思います」「室外機周りが熱がこもってしまうと、その分効率が落ちてしまったり、うまく熱を吐き出せなくなってしまうので、室外機周りは風が通りやすいような状態にしておくことが重要」
では、室外機の効率を高めるにはどうすればいいのでしょうか。ポイントは日陰をつくることだといいます。
夏の間は「すだれ」や植木などで室外機に陰をつくって周辺の温度を下げましょう。吹き出し口をふさがないよう、1メートルほど開けるのがベスト。運転効率がアップし、節約にもつながります。
室外機の周りに打ち水して温度を下げる…
一方、室外機を冷やすために、直接水をかけるのはメーカーとしてはお勧めできないといいます。
野田さん:「雨に濡れても問題ないようにもちろん作られているので、ある程度水をかけていただくぶんには問題はないのですが、冷やそうとして室外機の中のほうまでホースなどで水をかけるのは、中に電子部品などもあるので、メーカーとしては積極的におすすめはできない」
また、室外機の周りに打ち水をして周囲の温度を下げるのは、一定の効果があるそうです。
夏に欠かせないエアコン…賢く使って暑さを乗り越えましょう。
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