山形県内に2度発表された「大雨特別警報」は、けさ、大雨警報に切り替えられました。しかし、各地で被害が発生しています。

新庄市では、警察官2人が行方不明となり、きょう午後、1人が心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認されました。


深田倫寛 記者「現在、行方不明だった警察官2人のうち1人が見つかった模様です」

きょう午後2時20分ごろ、新庄市本合海で、水没している男性を消防署員が見つけました。

男性はその場で心肺停止が確認され、服装や階級バッジなどから安否がわからなくなっている2人の警察官のうち、20代の巡査長とわかりました。

その後、死亡が確認されています。

残るもう1人の巡査部長は、捜索が続けられています。

きょうも24時間に300ミリを超える雨が降ったところもあり、7地点で観測史上最大を観測。

強まる雨は、各地で甚大な被害を引き起こしました。

戸沢村では、地区全体が水没し、川との境目がわからない状態に。

ほとんどの住宅が茶色の水に浸かり、村役場の1階も半分ほどが見えていません。

酒田市の八幡地区では、川にかかる橋が崩落。

地区に流れる荒瀬川が氾濫し、一部が孤立しました。けさから自衛隊が入り、集落から住民が運ばれていました。

また、最上町の瀬見温泉では、崩れた土砂が道路を塞ぎ、一時、孤立状態に。

旅館小川屋 女将 八鍬智子 さん「想定外。大変だった、怖かった。一般のお客さんはお断りしたが、瀬見の郵便局職員が帰れなかったのでその方を4階の部屋に泊めた」

午後2時現在、県内では住宅の半壊が1棟、一部損壊が2棟、浸水被害が80棟に及んでいます。

このほか、庄内や最上地域を中心に多くの田んぼや畑で浸水や冠水被害が確認されていて、農作物に被害が出ました。

これまでの記録的な大雨で氾濫している川や地盤の緩んでいるところがあります。
30日ごろにかけ、大雨となる見込みで、河川の増水や氾濫に最大級に警戒し土砂災害や低い土地の浸水に厳重に警戒してください。

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