前回の東京オリンピックで銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表の赤穂ひまわり選手。パリオリンピック™で2大会連続のメダルに期待がかかります。

東京五輪で銀 "リバウンドの軸"赤穂ひまわり

東京オリンピックでは準決勝のフランス戦でチーム最多の17得点を挙げ、日本バスケ界初の銀メダル獲得に大きく貢献した赤穂ひまわり選手。

日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ
「赤穂選手はリバウンド能力が非常に高い。また複数のポジションをカバーできるオールラウンダーというところも魅力で期待している」

パリオリンピック™ではバスケットボール女子日本代表AKATSUKI JAPANの一員として悲願の金メダル獲得を目指します。

日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ
「勝ちから逆算して選手を選考させていただく。選手たちも人生をかけて挑戦してくれるので、それが私が選手にできる一番の選手団の計画。この12人はいずれもワールドクラスの強みを持ってると私は思っている。このメンバーとともにオリンピックを闘うことを私自身とても楽しみにしてるし、自信を持っている」

世界屈指の「オールラウンダー」日本勝利へ大きく貢献

先月地元・石川に戻ってきた赤穂選手にオリンピック代表に選ばれた当時の気持ちを尋ねました。

Q.メンバーに選ばれた時の気持ちは?
「12人に選ばれるというのを一番の目標として頑張ってたので、そこのところはよかった、ほっとした。残ったからにはしっかり試合で結果を残していかなきゃいけないなと気持ちを切り替えた」

Q.前回大会に出場しているとはいえ、今回12人に入るというのは容易なことではなかったと思う。メンバーの発表を待つまでの心境は?
「できることはやったと思ってたので、あとは選ぶのは向こうで、もうどうしようもできないので、願うだけだった」

AKATSUKIJAPANが掲げるチームコンセプトは「走り勝つシューター軍団」です。

(1)素早く動ける(2)シュート力がある(3)チームプレーへのコミット、そしてしつこくやり抜ける。相手が真似できないこれら3つの日本の強みを5人がそれぞれ発揮し、世界の頂点に挑みます。

バスケットボール女子日本代表・恩塚亨ヘッドコーチ
「5人でぶつける、先手を取る連続性をもってアジリティ(敏捷性)高く戦い抜けることで、自分たちの土俵で戦えることになる。自分たちのバスケをしようという大きな言葉じゃなくて、この3つをそろえることで初めて自分たちの土俵で戦えるようになるんだということも選手たちと共有してトレーニングしている。」

赤穂ひまわり選手
「ディフェンスでもオフェンスでも機動力を生かしたプレーは強みとして持ってるので、そこのところは走り勝つ部分、シューターではないけどフィットするのかなと思っている。オフェンスだったら先頭を走れるように頑張るし、ディフェンスでも足を動かしてローテーションであったりをしっかりしていきたい」

相手に競り負けない高さとパワーが必要なゴール下のポジションだけではなくスリーポイントシュートや1on1など、アウトサイドのプレーが中心のポジションまで起用にこなす、世界屈指のオールラウンダー、赤穂ひまわり選手。


所属クラブ「デンソーアイリス」でともにプレーする高田真希選手は、どのポジションもできる赤穂選手の万能性は日本代表の大きな武器だと話します。

高田真希選手
「彼女に求められることはすごく高いレベル。幅広いポジションでプレーできるのが魅力的な部分。リバウンドという点では、すごく日本の力となる存在だと思う。日本の弱いと言われているところを2人でしっかり負けないようにやっていきたい」

赤穂ひまわり選手
「目標は金メダル。そのチームの目標に少しでも貢献できるように、私のできるすべてを出したいなと。どの場面でも手を抜かずに体を張り続けたいなと。相手すごくフィジカル強いし、海外の選手は身長も高いので、そこのところで体を張り続けてプレーしてる姿を見てもらいたい」

「金メダルを取ってほしい」地元の子どもたちも応援

七尾市の東湊小学校。東京オリンピックを戦い終えた赤穂選手はおととし、母校をサプライズで訪れました。

当時を振り返った子どもたち、赤穂選手の印象は?

子どもたちは…
「バスケけっこうがんばってる」
「シュート決めるところがかっこいい」

東湊小学校 干場和代校長
「授業中、それぞれの教室に順番に入っていってくださった。大きな歓声があがってて拍手のオンパレードでした。(銀メダルを)持たせていただいたり、子どもたちの首にかけてくださったり、すごく気さくで私もいっぺんにファンになりました」

赤穂選手は、来校した際記念のサインボールをプレゼントしてくれました。

東湊小学校 干場和代校長
「自分たちの学校からオリンピック選手が出るということは誇りでもあるし、自分の将来・夢につながる子もいるのではないかなと。東湊小学校の子どもたち、保護者のみなさん、教職員もみんなで応援しています!頑張ってください!またご来校お待ちしています!」


また、母校には小学生時代の赤穂選手と対戦した人もいました。

東湊小学校 石垣理紗教諭
「小学校のときにミニバスしていた。練習試合で戦ったことがあります。いまも試合みててリバウンド強いなと思うんですけど、ミニバスのときから強かった。ひまわり選手のリバウンドだったり粘り強いディフェンス、鋭いドライブで金メダルをとってほしい」



東湊小学校では全校児童167人と教職員みんなで応援旗にメッセージを書いて赤穂選手へ贈り、エールを伝えました。

バスケットボール女子日本代表は、日本時間で30日未明に初戦、五輪7連覇のアメリカと対戦します。

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