山口県内唯一の歯科技工士の専門学校が閉校される見通しとなったことを受けて、歯科医師などによる団体が25日、歯科技工士の養成へ、支援を県に求めました。



医師や歯科医師からなる県保険医協会などが県庁で会見を開きました。

歯科技工士は、歯の治療に必要なかぶせ物や入れ歯を作る仕事で協会によると、ピークの2006年には県内に512人いましたが、おととしは450人と減少傾向です。

長時間労働や低収入を理由に担い手不足や高齢化が進み、納期に間に合わないなどの影響が出始めているということです。

そうした中、下関市にある県内唯一の専門学校、下関歯科技工専門学校は、長年、定員割れが続き今年度から新規の募集を停止。

2年後には閉校となる見通しです。

県保険医協会 末益和幸 歯科部会長
「現在どの県でも歯科技工士不足の状況にあり、県外から山口に人を引っ張ってくるというのは容易ではない状況です。そうした意味で下関の学校がなくなりますと、歯科技工士を確保することは今以上に困難となります」

協会は歯科技工士の養成を支援するよう県に求めました。

今後も、署名活動や国会議員などへの要請を続けたいとしています。

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