仙台市内にしかないとされる「激レア信号機」にお別れです。独特の形で親しまれた仙台市若林区の「UFO信号」が24日、老朽化のため撤去され、近隣住民やファンが最後の姿を目に焼き付けました。

仙台市若林区木ノ下にある信号機。UFOが飛んでいるようなその姿から「UFO信号」と呼ばれています。歩行者用と車両用の4方向の信号機が一体化した箱形の独特な形状で、主に、住宅街など道路が狭い場所に設置されています。宮城県警によりますと仙台市内では、1980年頃に設けられて以来、地域住民や信号機ファンに親しまれてきましたが、老朽化のため、24日夜に信号機の付け替え作業が行われました。

阿部航介記者:
「作業開始からおよそ30分、信号機がついに地面に降ろされていきます」

「UFO信号」の最後の姿を見ようと20人ほどが集まり、撤去の様子を固唾を飲んで見守りました。

訪れた人:
「信号の目が4つになっているところが好き。悲しい気分」
「子どもの時から見ていたので残念」

大阪から駆け付けた人もいました。

大阪から来た人:
「大阪にもこのような信号はあるが、宮城でしか歩行者用信号が一体化していない。宮城限定で凄い信号機です。(撤去は)悲しいです」

地上で見ると、その大きさがよくわかるUFO信号。役目を終え、クレーン車の荷台に積み込まれました。そして…。

撤去された「UFO」どうなるの?

25日朝、UFO信号があった交差点には、新しいLEDの信号機が取り付けられていました。新しい信号機を確認しようと訪れた近所の親子の姿もありました。

近くに住む親子:
「どこを渡れば良いかわからない。渡れなくなったところもあった」
「多分最初は慣れないかなと思うが、いつも使っていたので(安全に)気を付けようと思う」

全国でも仙台市内にしか残っていないとされる公道のUFO信号、残すは仙台市太白区長町の1基だけとなりましたが、県警はこの1基も近く撤去することにしています。UFO信号を見る機会はもうないのか…。実は、公道からは姿を消しますが、仙台市や角田市の交通公園などで使われているということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。