きょう午前、121人を乗せた東海汽船の高速ジェット船の舵が故障し、一時、漂流した事故。タグボートなどによる曳航作業が難航しています。東海汽船は、ジェット船の伊豆大島への到着が「あす午前4時頃になるとみられるが、さらに遅れる可能性もある」との見通しを示しました。

海上保安庁によりますと、午前10時ごろ、東京の竹芝桟橋から式根島に向かっていた東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド愛」の船長から「油が漏れて舵がきかなくなり自力で航行できなくなった」と118番通報がありました。

船は千葉県の野島崎沖の南西を漂流していましたが、通報を受けた海上保安庁の巡視船「おきつ」が現場付近から曳航し、東海汽船が手配したタグボートに牽引を引き継いだということです。

東海汽船などによりますと、その後、タグボートと船を繋ぐロープがスクリューに巻き込まれて曳航が難しくなり、海上保安庁の別の巡視船「かの」が曳航、現在はさらに別のタグボートが牽引している状況です。

船は伊豆大島の岡田港に向かっていて、到着はあす午前4時ごろを見込んでいるということですが、海上の状況などにより到着が遅れる可能性もあるということです。

海上保安庁によりますと、この船には幼児4人を含む乗客116人、乗員5人の合わせて121人が乗船していて、けが人の情報などは入っていませんが、体調不良を訴える人が3人いるということです。

海上保安庁は午後6時半すぎと午後7時ごろの2回に分けてヘリコプターと巡視艇で乗客の水や食料、酔い止め薬などを補給しました。

また東海汽船は、船が到着した後に乗客が宿泊する施設などの手配を進めているということです。

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