熱戦が繰り広げられている夏の高校野球長野大会は24日、準決勝が行われました。
1977年以来およそ半世紀ぶりにベスト4に進出した公立の赤穂高校の快進撃を支えていたのは、ある練習でした。


23日午前5時半ころの赤穂高校。

「おはようございます」

朝日が昇るころから、駒ヶ根市の赤穂高校のグラウンドに集まり始める野球部の選手たち。

淡々とウォーミングアップを始めます。

その後、始まったのはバッティング練習。

乾いた打球音が朝6時から響き渡ります。


赤穂高校 高重陽介(たかしげ・ようすけ)監督:
「うちは朝にしかバッティング練習をしないので、しっかり朝から振り込むことが、試合の第1試合につながるよと選手たちに言っている」

第1試合から最大限のパフォーマンスを発揮できるよう早朝からバットを振り込むことで、第1試合の第1打席からフルスイングできるようになったと選手たちは話します。


赤穂高校 網野聖也(あみの・せな)主将:
「朝早くからの活動は、何回も何回もやれば慣れてきますし、連戦にも対応できるように、このように朝早くから練習しているので、一球一球、1プレー1プレーしっかりやっていきたい」

365日ほぼ毎日続けてきたというこの朝練こそが、赤穂の快進撃を支えています。



試合前日も変わることなく朝練を行って、24日の長野俊英との準決勝に臨みました。

「お願いします!」

赤穂は初回、1アウトランナーなしで、打席にはキャプテンの網野。

「カキン」

第1試合の第1打席の初球を振り抜きレフト前へ。

先制点には至りませんが、朝練の成果を発揮します。

1対1で迎えた6回、ノーアウト1・3塁のチャンス。

長野俊英はエース・伊東にスイッチ。

赤穂は、ピッチャーが変わったところが勝負どころと集中していました。

「カキン」

5番・福島が、姿勢を崩されながらも、しぶとくライト前にタイムリー。

さらに、7番・唐澤のタイムリーツーベースが飛び出し、2点を勝ち越します。

その裏、長野俊英が追いつき、4対4の同点のまま9回ウラへ。

赤穂は、8回までに136球を投げてきた2年生の黒宮が、1アウト1・2塁の
ピンチを背負います。

「カキン」

赤穂の懸命のバックホームも及ばず、長野俊英が、5対4のサヨナラで、手に汗握るシーソーゲームを制しました。

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