能登半島地震の仮設住宅について、石川県はこれまで「8月末までに希望者ほぼ全員の入居」を目指していましたが、一部の市町では完成が9月にずれ込む見通しであることがわかりました。

完成が9月にずれ込む見通しとなったのは珠洲市と内灘町の一部の地域で、珠洲市の大谷小中学校グラウンドや見附ドーム駐車場など4か所では完成予定日が9月末となっています。

県はこれまで8月末までに必要とされるおよそ6700戸の建設を完了し、希望者のほぼ全員が入居できるとの見通しを示してきました。

馳知事は24日の会見で、住まいについての意向調査の回数を重ねる中で被災者のニーズが変化し、必要な戸数が増えたと説明しました。

石川県・馳浩知事「意向調査を重ねると揺らぎがだんだん絞られてきて、『やっぱり仮設住宅をお願いしたい』といった声も出てきた。2月、3月ごろにいただいていたニーズにお応えするには8月で十分だったが『やっぱり木造仮設が良い』というような要望が来れば、当然8月いっぱいという目途は9月、10月にずれ込んでしまう」

仮設住宅の建設はプレハブ型の場合発注から4週間から5週間、木造型は2か月から3か月間かかるとされていて、今後、被災者のニーズが再び変化すれば、さらにずれ込む可能性もあります。

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