YKK APの国の認定が必要な特定防火設備の玄関ドアで不正があったことがわかりました。玄関ドアは富山県の滑川製造所で生産されたもので、国の認定と異なる仕様で販売されていました。

不正が判明したのはYKK APの滑川製造所で生産された玄関ドアで、マンションやビル向けに1996年から2007年にかけて製造・出荷されました。

YKK APによりますと、玄関ドアは国土交通省の認定が必要な「特定防火設備」で、防火性能を高めるため扉の幅や高さなど販売された製品とは異なる仕様で試験を受け、国の認定を受けていたということです。

YKK APは去年8月から第三者による特別調査委員会を設け関係者への聞き取りなどを実施。調査報告書では「国の認定を受けるため、社員がプレッシャーを受けていたことや社内の教育体制に不備があったこと」が不正の原因だと指摘しました。

対象のドアは集合住宅など県内の1棟を含む全国117棟、あわせて981セット設置されていて現在、現場で改修を進めているということです。

国交省は23日付けで対象のドアの認定を取り消しました。

YKK APは「調査結果を真摯に受け止め、再発防止策を徹底するとともにお客様をはじめ関係者の皆様の信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

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