学校も夏休みに入り、海や川などに遊びに行く人が増えます。水難事故は、海や川での遊泳中に限って起きるわけではありません。

水難事故でもっとも多いのは…?

宮城県警によりますと、2019年から2023年までの過去5年間で、水難事故にあった97人のうちおよそ半数の48人が亡くなっています。水難事故は、海や川での遊泳中が多いと思われがちですが…。県警に話を聞いてみると、意外な実態がわかりました。

県警地域課 千葉英孝課長補佐

県警地域課 千葉英孝課長補佐:
「水難事故の発生は、年間を通じて多い。主に多いのが釣り、次いで水遊び・水泳ですね」

何をしていて水難事故にあったかを過去5年間のデータで見てみると、一番多いのが釣りで27件、水遊び中が17件と続いていて、釣りが水遊びを上回っています。

釣りもルールを守らないと危険がひそんでいます。

後を絶たないルール違反の釣り人

水辺のレジャーをめぐっては、子どもに手本を示すべき大人が正しいことをしていない現状も見られました。仙台港の一角には釣りが認められているエリアがあり、フェンスなどの安全対策が施されています。しかし、隣接した立入禁止の区域にも釣りを楽しむ人の姿が。業者の車の出入り口から入っているとみられていて、ルール違反の釣り人が後を立たないということです。

県警地域課 千葉英孝課長補佐:
「危ない場所には近づかない、禁止場所には絶対入らないということを心がけてほしい」

過去5年間の水難事故での原因を見ると、転落や滑落が53件、おぼれ・流されが23件で、転落・滑落が事故原因でもっとも多くなっています。

危険な場所で事故にあえば救助も難しくなります。あらためて、水難事故は危険だということを頭に入れて、しっかりルールを守ることが必要です。

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