男子20キロ競歩の世界記録保持者で、2019年の世界陸上ドーハ50キロ競歩の金メダリスト、鈴木雄介選手(36)が今月限りでの引退を発表しました。

鈴木選手は石川県能美市出身。中学時代に競歩を始め、小松高校、順天堂大学を経て、富士通で競技生活をおくってきました。


2015年には全日本競歩能美大会の20キロで1時間16分36秒の世界新記録を打ち立て、この記録は今も破られていません。

世界記録を樹立した全日本競歩能美大会 2015年3月

その後、けがを乗り越え2019年の世界陸上ドーハでは50キロ競歩で金メダルに輝きました。しかし、酷暑での長時間のレースが影響し、その後は疲労が回復しないまま積み重なる「オーバートレーニング症候群」により、本来の状態を取り戻すことができませんでした。

今後は新潟アルビレックスランニングクラブに所属し、新潟食料農業大学のコーチとして指導者の道を歩み始めます。

鈴木選手は富士通陸上競技部のホームページを通じ、これまでの支援、声援に感謝の言葉をつづると共に、「選手時代にいただいた多くのご支援を、次世代の選手に還元していく姿をお見せできればと思います」とコメントしています。

「世界一美しい歩き」と評される第二の鈴木選手の誕生に期待です。

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