24日は土用の丑、うなぎを食べて暑い夏を乗り切りたいところですが、気になるのがうなぎの高騰。そんな中、安くおいしいうなぎを提供しようと工夫を凝らす店も。取材しました。

厳しい暑さが続くなか、スタミナをつけるために食べたくなるうなぎ。

近年は高級なイメージがありますが、ことしもうなぎの稚魚であるシラスウナギの不漁などでさらに値上がりしているんです。

富山市のスーパーマーケットへ行ってみると。

嘉藤奈緒子アナウンサー:「お惣菜コーナーにはうな丼やうな重が並んでいますが、こちらの国産のかば焼きは3380円。気軽には手が出せないです」

”高値”の花?2007年以降で最も高く

こちらのスーパーは店舗で調理をする活うなぎの仕入れ価格が去年より200円ほど値上がりしたといいます。

しかし、少しでも安く食べてほしいという思いから店頭価格は去年から据え置いているということです。

アップルサンショウ新根塚町店 上田康さん:「(値上がりの要因は)飼料代の高騰ですよね。それと、シラスウナギの漁獲量の激減。これは仕方ないですね、うちだけが高いとか、どこどこさんだけが異常に安いとかはまずないですから」

総務省によりますと、東京都23区の国産うなぎのかば焼き先月の小売価格は、100グラムあたり、1468円。比較ができる2007年以降6月としては最も高くなっています。

どうする?土用の丑 街の人は

嘉藤奈緒子アナウンサー:「価格が高騰する中ですが、みなさんはうなぎを食べる予定はありますか?」

街の人(高齢女性):「もう早々と7月に入ってから食べました。お友達から送ってもらったんです。浜名湖のうなぎ」

街の人(家族連れ):「スーパーに土用の丑の日の(うなぎ)があると、(子どもが)食べたいと言えば買ってあげようかなと。でもやっぱりみんなでシェアしながら…」

嘉藤奈緒子アナウンサー:「うなぎ好きですか?」

子ども(姉):「好き!好き!」

嘉藤奈緒子アナウンサー:「どんなところが好き?」

子ども(姉):「身がやわらかいところ」 子ども(弟):「僕は、(うなぎの)タレご飯は好き」

旅行中で、金沢から移動してきたというこちらの家族は。

街の人(家族連れ):「金沢の近江町市場を見たら5000円とか5500円とかで(うなぎが)出ていました。こんなに高いんだって言いながら横見て。食べられない」「高いですね」

うなぎの食文化 身近に感じてほしい

そんな中でも安くておいしいうなぎを提供するため工夫している店が…うな重専門のチェーン店「鰻の成瀬」。

ことし3月には富山市に県内1号店をオープンするなど開業から2年弱で全国の店舗数を229にまで増やす人気店です。

1番人気のメニューはうなぎが1尾まるまる入って税込み2600円のうな重。

安さの秘訣を聞いてみると。

鰻の成瀬富山店オーナー 扇谷善昭さん:「営業時間の短縮、3時間ずつで(1日)6時間。あとは、職人さんがいなくて機械1つでおいしいうなぎを焼き上げることができます。全国の鰻の成瀬では初心者でも簡単にうなぎを焼けるよう特殊な機械を使っていて、人件費などのコストをカットしています」

さらに、メニューにも工夫が

鰻の成瀬富山店オーナー 扇谷善昭さん:「メニューも松竹梅の3メニューのみにしぼらせていただいて、余分な材料費とか食材費がかからないように考えています」

いまや高嶺の花。なかなか手が出せないうなぎを身近に感じてほしいと飲食店は工夫を凝らしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。