大型の台風3号が発生 フィリピンの東海上で 今後北上して沖縄方面へ

気象庁は、フィリピンの東の海上にあった熱帯低気圧が台風第3号になったと発表しました。

20日15時、フィリピンの東の北緯15度25分、東経128度05分において、熱帯低気圧が台風第3号になりました。台風は1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで中心の東側650キロ以内と西側440キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。強風域が広いために「大型」の台風となっています。

気象庁

台風3号は、このあとゆっくりと発達しながらフィリピンの東の海上を北上する見込みです。来週半ばには沖縄の南の海上に達しって発達し、暴風域を伴った強い台風となる予想です。24日(水)から25日(木)にかけては強い勢力で先島諸島付近を通過する可能性も出ています。

【詳しく見る】22日(月)~25日(木)にかけて雨・暴風シミュレーション

アメリカ海軍

アメリカ海軍もフィリピン周辺にある2つの熱帯じょう乱についての進路予想を発表しています。このうち台風3号に関する進路予想は、気象庁と同じような傾向となっています。風速予想をみると沖縄の南海上で急速に発達する予想です。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカ海洋大気庁

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想の結果では、このあと台風は北上する予想ですが、その進路コースの幅は西は台湾北面から東は南西諸島方面までブレ幅はまだ大きな状況です。ただ来週にかけて東シナ海へと北上する可能性はありそうです。

【詳しく見る】22日(月)~25日(木)にかけて雨・暴風シミュレーション

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターの進路予想も大まかな傾向はアメリカ海洋大気庁と同じような傾向を示しています。北上して先島諸島付近へと進んでくるデータが多くなっています。

気象庁、アメリカ、ヨーロッパのいずれの予想も、台風3号は来週半ばごろにかけて南西諸島方面へ進むことを示唆する予想がデータが多くなっています。まだ予報にはブレ幅はあるものの、何かしら影響を受ける可能性が出ていますので最新の台風情報にご注意ください。

【詳しく見る】22日(月)~25日(木)にかけて雨・暴風シミュレーション

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