太平洋でとれるクロマグロの資源管理を話し合う国際会議は、大型魚の漁獲枠を1.5倍に広げることで合意しました。生鮮クロマグロの水揚げ量で日本一を誇る宮城県塩釜市の寿司店でも期待の声が聞かれました。

7月10日から北海道釧路市で開かれていた国際会議では、太平洋でのクロマグロの漁獲枠などについて話し合われました。日本の近海を含む区域では30キロ以上の大型魚をこれまでの1.5倍に、30キロ未満の小型魚を1.1倍にそれぞれ増やすことで合意しました。

生鮮クロマグロの水揚げ量で日本一を誇る塩釜市に本店を置く「廻鮮寿司塩釜港」です。鎌田秀也会長も今回の合意に期待を寄せています。

廻鮮寿司塩釜港 鎌田秀也会長:
「1.5倍になるのはすごくいいことだと思う。これが2倍になればもっと良いし、(漁獲枠が)増えれば増えるほどいい。大歓迎です」

廻鮮寿司塩釜港 鎌田秀也会長

店の一番人気は、クロマグロの赤身。17日も多くの客が注文していました。現在は1皿税抜き385円ですが、漁獲枠が拡大すれば値下げも可能になると鎌田会長は話します。

廻鮮寿司塩釜港 鎌田秀也会長:
「本マグロ(クロマグロ)が増えれば、通常385円のところを275円に、量がとれたから安くしましょうとできますから。それを値段に反映して、お客さんにも喜んでもらわないと」

水産庁は、12月にかけて開かれる年次会合で漁獲枠の拡大を正式に決定し、来年から適用するとしています。

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