厚労省によりますと、全国の新型コロナウイルスの患者数が9週連続で増加しています。
連休明けの16日、名古屋市のクリニックでも、発熱を訴える患者が訪れていました。

内科・外科・リハビリテーション科などが専門の名古屋市中川区にある「加藤クリニック」。

(大石邦彦アンカーマン)「いまのコロナの患者数は?」

(加藤クリニック 加藤政隆院長)「周りの医療機関の数を見ても、かなり増えている」

加藤院長は名古屋市医師会の副会長でもあります。かつてコロナ禍で患者の車の渋滞がおきた名古屋市急病センター。

15日までの3連休でかけこんだ患者のうち、新型コロナの陽性が判明した患者は、13日(土)は23人、14日(日)は53人、15日(月)は42人だったということです。

「最近の患者も家庭内感染が非常に多い」

また、全国の1医療機関あたりの患者数も、ことし5月から増えだし9週連続で前の週を上回っています。

(加藤院長)「ちょっと怪しいなと思う患者は、別の入り口を用意しています。本来、車庫だったが改造した」

加藤クリニックではコロナの疑いのある患者に対しては依然、「動線」を分けて対応しています。

(加藤院長)「陰圧テントといって、中の状況を陰圧にすることによって排気口から(中の空気を)外に出す」

診察や検査はテントの中で…

(大石)「動線を分けないと、感染が広がってしまう恐れは未だにある?」

(加藤院長)「あります。最近の患者も家庭内感染が非常に多い」

「病気の中身は何も変わっていない」

16日に訪れていた40代の女性は、2日間ほど38度台の熱が続いていました。

(40代)「職場で何人かコロナになっていたので、もしかして…と思って検査を受けました。陽性でした」

また、60代の女性は、倦怠感が続いて16日で5日目とのこと。

(加藤院長)「2本あるでしょう?2本あるってことは、いかんよっていうこと。なるべく人には会わないように」

同居する家族も、きのう(15日)、陽性が判明したということです。

加藤クリニックには午前中7人の発熱患者が訪れ、そのうち4人が新型コロナ陽性と診断されました。

(加藤院長)「病気の中身は何も変わっていないということを十分に留意していただいて、街に出たり、人が集まる所ではマスクをして感染しないようにした方がいい」

5類に移行して1年2か月あまり。依然として新型コロナに対しては「油断大敵」です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。