政治や選挙を身近に感じてもらおうと、山口市の山口農業高校で16日、出前授業があり、約430人が授業を受けました。

講師は、山口市選挙管理委員会事務局の職員やセンキョコンシェルジュ山口のメンバーとして活動する市内の学生です。

センキョコンシェルジュ山口は、市選挙管理委員会などに任命された大学生で、若い人に政治や選挙に関心を持ってもらおうと、出前授業や街頭での呼びかけなどで活動しています。授業では「自分の意見を発信する」という選挙に参加する意義や投票手順などが説明されました。

センキョコンシェルジュ山口 菊川千帆さん(山口大学教育学部3年山口大学)「政治家に対し若者も投票しているんだという姿勢を見せ、無視できないほど若者の存在を大きくアピールすることがシルバー民主主義の問題に対する有効な対策です」

投票する人が多い高齢者の意見が政治に反映されやすい“シルバー民主主義”について「若い人が投票所に足を運ぶことが重要」と呼びかけました。

生徒
「選挙って、若者が参加しないとだめだなって思いました」
生徒
「政治や選挙は今まで身近に無かったんで、こういうの(授業)は初めてですね。ためになりました」

2022年の参議院選挙では、県内の10代(18・19歳)の投票率はおよそ29%、20代前半(20~24歳)は23%で、最も高い60代後半(65~69歳)の半分以下にとどまっています。

センキョコンシェルジュ山口吉武夢昂さん(山口大学教育学部3年)
「授業などに真剣に取り組んでくれる子が多くて、すごいこれからが楽しみというか、どうなるのかなという気になりました」

市選管では、今後も若者の政治参加を促したいとしています。

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