長井市で、およそ40年に渡って社寺や城の模型を作り続けている男性がいます。
部品から手作りしているという男性の作品の魅力を取材しました。
20分の1のスケールで作られた奈良の国宝、法隆寺の「夢殿」に、30分の1の
愛知県の国宝「犬山城」など、実物を忠実に再現した模型が並びます。
製作したのは、長井市の手塚孝太郎さんです。
手塚さんは、趣味でおよそ40年前から模型を作り続けていて、これまで製作した作品の数は20作品ほど。
作り方は全て独学で、1つの作品を作るのに1年はかかるそうです。
■なんと、部品からつくる!
なんと部品から手作りしています。
手塚孝太郎さん「ヒノキの板を買ってきて、全部切って削って、部品を作って全部やっています。それが面白いんです。やっぱり」
昔からプラモデル作りが好きだったという手塚さん。
いつしか、製作キットを組み合わせるのではなく「部品からオリジナルのものを作りたい」という思いを強くしました。
こちらは、今回の展示会のメインともなる、奈良の国宝「薬師寺東塔」の模型です。
20分の1のスケールで高さはおよそ1メートル70センチ。圧巻の迫力です。
松浦亜実 記者「外観がすごく忠実に再現されているんですが、内部の方も精巧につくられています」
■中もすごかった!
重心となる柱から観音様まで忠実に再現されています。
作るときのこだわりを聞いてみると。
手塚孝太郎さん「こだわったものないんだよな~笑」
「自分の感性よりもいかに本物と同じように作れるか。本物が一番の見本ですからね。師匠さんですから。昔の人の気持ちを聞いて作っている」
製作する中で一番難しかったところを聞くと。
手塚孝太郎さん「屋根なんです。これは図面で表せないんです、なかなか」
■見た人は「すばらしい!」
訪れた人も作品の出来栄えに感心していました。
訪れた人は「いや〜素晴らしいですよ。真似のできない世界、本当に魅力的ですね」
訪れた人は「1年でできるものもあるって言ってましたよね。ただただ、すごいなと」
手塚孝太郎さん「内部までこだわって製作しているので、中の構造、木組み、昔の宮大工の気持ちその辺を見ていただいて、昔の思いに浸っていただければ最高だなと思っております」
この作品展は、長井市の旧長井小学校第一校舎で今月18日まで開かれています。
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