去年の合計特殊出生率が過去最低となるなど、少子化が加速する今の時代。
そんななか、「子育て王国」を謳う鳥取県には時代に逆らうかのように4男4女、8人の子どもがいる大家族がいます。
一家の大黒柱は色んな顔を持つスーパーパパ。
大家族の日々の暮らしぶりを取材しました。
6月。
この日米子市内で行われていたのは、YouTubeの動画撮影です。
ユーチューバー「ゆび先生」こと田本直弘さん、43歳。
相棒の「ひかちゃん」と共にTikTokなどでも動画を配信していて、SNSの総フォロワー数24万人の人気インフルエンサーです。
そんな彼の本業はというと…
「解熱薬、家にある?」
「なくて…」
「粉が良い?座薬が良い?」
実は、小児科のお医者さんなんです。
診察に来た親子
「平日に診てもらったんですけど治りきらなくて。困ってた時に日曜日開いているということで、すごく助かります」
田本さんは、日曜も開いているとあって米子市内でも人気の「米子こどもクリニック」の理事長をつとめています。
ちなみに、相棒のひかちゃんはここの看護師さんなんだとか。
そんな田本さん、診察を終え帰宅すると…
「ただいまー」
「おかえりー!」
出迎えてくれたのはたくさんの子どもたち!
「高1、中1、小5、小1、年中、3歳、1歳、0歳。8人です!」
田本さん、なんと4男4女、8児のパパでもあるのです。
田本さんと妻・真由美さんの出会いは大学時代。
準硬式野球部に所属していたことで仲を深め、交際がスタートすると出会って4年でゴールイン!
そこからあれよあれよと子どもが生まれ、今や10人の大家族となりました。
妻・真由美さん
「洗濯は何回目だろう…4回、回しています。今まだ回ってる」
10人家族は洗濯物も大量。
そして玄関では、下駄箱に入りきらない靴で溢れかえっています。
田本直弘さん
「お風呂はね、すごい肌色なんですよ。1人洗う、次洗う。また洗う。イモを洗うように…」
そんなにぎやかな田本家で今一番大変だというのが、子どもたちの習い事の送り迎え。
午後4時過ぎ。怒涛の"ノンストップ送迎"がスタートします。
真由美さん、まず保育園で4人の子どもをピックアップすると、そのまま四女・多音(たね)ちゃんをスイミングスクールに送り届けて、一度家に戻ります。
これが1往復目。
2往復目。今度は小学校から帰ってきた三女・卯芽(うめ)ちゃんをダンス教室に送り届け、スイミング終わりの多音ちゃんをピックアップし、再び帰宅。
続く3往復目は、次女・翠花(すいか)ちゃんをスイミングに送り、ダンス終わりの卯芽ちゃんを迎え、家に帰ります。
「ママー。お腹すいたー」
「今作るー!」
妻・真由美さん
「大体、どんぶりとか一品ものになりますね」
真由美さん、合間にご飯を作り、4往復目。
みんなで次女・翠花ちゃんを迎えにいき、これで怒涛の送迎タイムがようやく終了。
あっという間に時刻は午後9時過ぎです。
家族が慌ただしく過ごす一方で、もちろん、この人も大忙し。
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