明治神宮外苑の再開発を巡り、小池百合子都知事は知事選後最初となる12日の定例会見で、都が昨年9月に樹木保全に向けた見直し案の提出を事業者に要請後、回答がない状況を問われ「事業者が精査中と聞いている」と述べ、再要請しない考えを示した。

明治神宮外苑地区(昨年12月8日)

 小池知事は再開発について「民間事業者が自らの所有地で実施する。都がスケジュールを設定するものではない」と従来の見解を強調。見直し案が提出された場合の対応についても「内容を吟味する」と述べるにとどめた。  計画では神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えに伴い、743本の樹木を伐採する。都は三井不動産、明治神宮ら事業者に対し、伐採本数の削減やイチョウ並木の生育に影響を与えない手法など、具体案を報告するように求めている。伐採計画は住民や環境保護団体から批判があり、7日投開票の知事選でも議論となった。(原田遼) 

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